ジューシーへのこだわり
嘉手納にある「みよ家」のジューシーは、沖縄ではオーソドックスなシンプルであっさり薄味のジューシーです。
主張はしないものの、丁度いい出汁加減が沖縄そばに合います。ジューシー初心者がまず食べるべき、沖縄ではド定番な味付けのジューシーです。
ジューシーとは沖縄風の炊き込みごはんのこと。沖縄そば店を訪れたらサイドメニューで目にすることは多いですよね。ジューシーだけを求めて沖縄そば店を訪れることはないかもしれませんが、沖縄そばのお供に欲しくなる名バイプレーヤーです!
沖縄の人にとってのジューシーは、日常的に食べられている食事のほかに、旧盆の初日にウンケー(お迎え)ジューシーでご先祖様をお迎えしたり、トゥンジー(冬至)ジューシーを神様にお供えしたりするなど、さまざまな年中行事にジューシーを用意するほど、身近な伝統料理なのです。
沖縄で一般的にジューシーが食べられるようになった時期は、あまり定かではありませんが、8〜10世紀ごろにはすでに沖縄では米の栽培がされていました。
ただし、白米は貴重な食料であると同時に交易や取引の材料だったため、宮廷料理以外の庶民はイモ類や雑穀を主食としていました。そのため、大昔のジューシーはイモや雑穀で作った雑炊のようなものだったようです。
見た感じは本土で食べられている炊き込みごはんのよう、具材はお米と豚肉、人参、ひじきなどなので、具材による大きな違いもありません。炊き込みごはんとジューシーの違いはいったいなんなのでしょう。
答えは、炊くときに豚肉の煮汁を混ぜること、さらにラードを乗せて一緒に炊き込むことです。これらがジューシー独特のエキスとなり、通常の炊き込みごはんよりもこってりと濃厚な味に炊きあがるのです。
沖縄そばのお取り寄せ・通販サイト「ぐくる」の掲載店の中でも、ジューシーを扱っているお店があるので、いくつかのお店をご紹介していきましょう。
※ジューシーの通販・お取り寄せはありませんのでご了承ください。
名店で10年以上修行を積んだ店主が嘉手納で2009年2月にオープンした、沖縄そば専門店「みよ家」。こだわりの無添加の出汁と自家製麺で、お客様に健康でおいしいそばをお届けします。
嘉手納にある「みよ家」のジューシーは、沖縄ではオーソドックスなシンプルであっさり薄味のジューシーです。
主張はしないものの、丁度いい出汁加減が沖縄そばに合います。ジューシー初心者がまず食べるべき、沖縄ではド定番な味付けのジューシーです。
おいしい沖縄そばを追い求めて、日本屈指のリゾート地・恩納村で2006年に創業した「島時間」。観光客だけでなく、地元の方にも愛されるアットホームなお店です。また、ご注文いただいたお客様へは、しーぶん(おまけ)として沖縄の塗り箸一膳を商品と一緒にお届けします。
恩納村にある沖縄料理とすば「島時間」のジューシーには、黒米が入っているため、見た目がほんのりとした紫色のジューシーです。
黒米はアントシアニンというポリフェノールの一種なので健康にも気を使ったジューシーになっています。
2020年9月にオープンの沖縄そば「くくる」。常識に捕らわれず、これまでにないさらにおいしい沖縄そばを探求して続けています。
豊見城市にある沖縄そば「くくる」のジューシーは、オーソドックスタイプではあるものの、国産米を使用した具だくさんが特徴のジューシーです。
3枚肉や野菜の量も豊富に入っているので食べごたえのあるジューシーとなっています。
沖縄随一のリゾート地、恩納村の入り口にある「道の駅(おんなの駅)」に出店している沖縄そば専門店「ぴぱら」。土地柄、観光客も多く「人生初めての沖縄そば」をぴぱらで食することが多い人気店。地元の明るいお母さんが作るアットホームで親しみやすい雰囲気も好評!
恩納村にある沖縄そば「恩菜食房 ぴぱら」のジューシーは、豚バラ肉をふんだんに入れ、ひじきやにんじん、しいたけなどたくさんの具材が入っています。
おそばの出汁、ラードで炊き込んだクファジュージー(固いジューシ)をぜひご賞味ください。
沖縄の家庭料理であるジューシーは、フーチバー(よもぎ)を入れたり、豚肉の代わりに鶏肉を入れたり、油揚げを入れたりと、作る人によってさまざまにアレンジされています。
ぐくる掲載店でもそれぞれに特徴が違うので、次回に沖縄を訪れる際は店舗のこだわりの味をぜひお楽しみください。