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2022.01.26

正月は旧暦が本番だ!沖繩の人が大切にする旧正月って?

沖縄に正月は2度ある!?

沖縄では「正月が2回ある」と言われています。1度目は本土と同じ新暦の1月1日、2度目は旧暦を基準とした正月、いわゆる“旧正月”のことを指します。

沖縄でも新暦の正月は同じようにお祝いをしますが、お節やお屠蘇などの大和文化の伝統的な風習は行わず、クリスマスやハロウィンのように家族や親戚、友達と集まってオードブルを食べ、カウントダウンをして、初詣に行くなどの簡単なイベントは行います。

逆に旧正月への向き合い方は気合が違います!本家に親族が集まって、御三味などお供え物用の料理を用意し、ご先祖様に健康長寿、1年の無事をご祈願します。旧正月は具体的にどのように執り行われるのかみていきましょう。

※本記事は県内で広く知られている旧正月の内容を記載していますが、地域や各家庭、親族によって行事や取り組みが異なります。

旧正月に執り行われる行事はどんなもの?

旧正月のお供え

沖縄の旧正月では、玄関先には若松を飾り、ヒヌカン(火の神)と呼ばれる家庭の守護神を台所(もしくはカマド)の一角、床の間と仏壇に、鏡餅・みかん・酒・炭・こんぶ、若水、酒などをお供えします。お祈りの順番はヒヌカン、床の間、仏壇の順で、ご先祖様にごあいさつと家族への健康祈願をします。

本土のお正月では玄関口に門松を置き、台所や居間などに鏡餅を置き、仏壇にお供え物をしますが、沖縄の旧正月ほどお供え物が細かく決まっているものでもなく、ご先祖様に向けては決まった言い回しがあるわけではありません。

伝統的な行事を執り行うことは沖縄でもだいぶ薄れてきていますが、それでも沖縄南部などの地域によっては毎年必ず旧正月を執り行うなどの風習が根強く残っており、若者の中にも「おばぁが怖いから旧正月は必ず実家に帰る」と言っている者もいるほどです。

新暦と旧暦は何が違うの?

新暦と旧暦

新暦は現代では馴染みの深い太陽暦のことで、現代人の言う「カレンダー」の日程は太陽暦を元にしています。太陽の周期を元にして1年を365日、12ヶ月で分割してカウントします。

いっぽう旧暦は月の満ち欠けを基準にした太陰暦のことで、1ヶ月を29日(小の月)もしくは30日(大の月)で6月ずつ、計12ヶ月設けて1年を約354日で計算します。

沖縄では琉球王国時代から中国へ朝貢するなど中華圏やアジア諸国との交流が盛んで、その際の貿易を含めた多くのイベントが旧暦で行われてきました。琉球国内でも中国の慣習に従い、多くの行事スケジュールは旧暦で予定されてきました。

現代でもその影響は色濃く残っており、旧正月以外にも清明祭(シーミー)、旧盆、七夕、風車祭(カジマヤー)、彼岸などさまざまな行事が現代でも旧暦で執り行われています。

2022年の旧正月っていつなの?

前述の通り太陽暦と太陰暦の周期が違います。現代のカレンダーとはズレてくるので各行事は毎年日付を確認する必要がでてきます。ちなみに2022年の旧正月は新暦でいえば2月1日(火)が旧暦のその日にあたります。

この確認作業は旧暦文化に慣れていない人にとっては、非常に面倒臭く感じるかもしれませんが沖縄ではいたって普通のことで、旧正月や旧盆だから有給を取るなど旧暦のイベントに合わせてスケジュールを組むことが今でも一般的です。

沖縄では3つ目の正月も存在する!

グソーの正月

沖縄では新暦の正月、旧正月以外にも実は3つ目の正月が存在します!それは、あの世の正月(十六日祭)のことでグソーの正月と呼ばれています。旧正月から16日目の旧暦1月16日に仏壇とお墓へ拝み、ご先祖様と一緒に正月を祝います。2022年のグソーは2月16日(水)になります。

沖縄の基本的な死生観として、ご先祖様はお墓で眠っているのではなく、あの世でさまざまな仕事をしていると考えられています。そのためにお盆にはウチカビと呼ばれる“あの世のお金”を燃やして送る風習があるので、沖縄のおじいおばあは「沖縄のご先祖だけあの世では億万長者さぁ!」といった冗談をよく言います。

まとめ

グソーの正月

旧正月は毎年日付が違うので混乱するかもしれませんが、中国では同じ時期を春節と呼んで実家で家族や親族で祝います。近年では大勢の観光客が日本に訪れていたことでおなじみかもしれません。

旧正月は、沖縄が大陸との関係が深かったことがわかると同時に、祖先を強く敬い大切に血縁を受け継いで、繋がりをとても大切にしていることを知る風習です。

もしこの時期に沖縄を訪れたなら、自身のご先祖様のことも少しだけ思い出してあげてくださいね。

ライター:まるいくにお
東京出身。2017年よりライター活動を開始。2018年より沖縄に拠点を移してからは、観光・IT・マーケティングなどさまざまな分野のライティングを経験。現在は那覇市松山で本が読めるバー「ブックパブいちほし」を運営。Webディレクタ・ライター・店長の3つの顔を持つ。
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