修学旅行の定番コースに新施設誕生!万座毛の新しい楽しみ方!
万座毛(まんざもう)は沖縄への修学旅行で訪れる定番の観光地ひとつですよね。
眼前に広がる雄大な東シナ海の景色と、荒波に削られて象の鼻のような形をした琉球石灰岩の岸壁と、道中に青々と茂る天然芝の平原は沖縄の豊かな自然を感じられる癒やしスポットで、沖縄海岸国定公園にも指定されています。
2020年には新しい施設も誕生し、ますます目が離せない景勝地の万座毛について紹介していきましょう。
「万人を座しめるに足る毛」と呼ばれた土地

その昔、琉球国の尚敬王は国頭視察の途中に現在の恩納村を訪れました。村人は王の来村を喜び、臼太鼓という楽器を演奏して盛大に歓迎したそうです。
王様は海を見渡せる開けた場所に案内されると「こんなに大きな野原もあるのか。これは万人でも座ることができるな。」とたいそう驚いたそうです。それ以来、万人が座ることができる広い野原という意味で万座毛と呼ばれるようになったと伝えられています。
ちなみに「毛(もう)」とは沖縄の言葉で“野原”や“平原”などの開けた土地のこと。つまり、万座毛の最大の見どころは“象の鼻”ではなく野原なのです!
気になる新スポット「万座毛周辺活性化施設」とは?

2020年10月2日、万座毛に新しい観光施設がオープンしました。その名も「万座毛周辺活性化施設」!ちょっと堅苦しい名前ですが、とっても魅力的な施設なので紹介していきましょう。
万座毛の観覧は有料に!
以前は万座毛を無料で観覧できていましたが、リニューアル後は、万座毛を展望するためには大人1名100円、小学生未満は無料のチケットを施設内の券売機で購入してから観覧するシステムに変わりましたのでご注意を。(万座毛周辺活性化施設のみを利用する場合は無料
1階はスーベニアエリア
万座毛周辺活性化施設の1階には、恩納村の地元名産品が販売されています。地域特産品や工芸品が一同に揃う「SHOP MANZA」のほか、“琉球泡盛 萬座”の蔵元「恩納酒造所」、セレクトショップの「INASTUDIOS®︎ZOO/イーナストゥディオス®︎ズー」などのショップが出店、万座毛の限定商品などが購入できます!
さらに、8名ほどで利用できる団体支援室や20名ほどで使える多目的ホールなど小規模ながら会議や研修・セミナーなどを開催することができるスペースもあり、さまざまな用途で施設を利用することができるようになっています。
2階は地元の名店が揃うグルメエリア
2階は地元の名店が集うグルメエリアになっています。海ぶどう丼発祥のお店の「元祖海ぶどう」、タコライスやかき氷などの軽食やデザートが食べられる「パーラーゆい」、沖縄の伝統的なお菓子サーターアンダギーの専門店「三矢本舗」、沖縄そばやゴーヤーチャンプルなどの沖縄料理が食べられる「琉球料理松ノ下」など、ランチから休憩に使えるお店が揃っています。ほかにも、恩納村で古くからスーパーマーケットのような存在として有名な「恩納共同売店」が万座毛に出店。沖縄の雑貨やお土産などはここでも手に入ります。
そして2階の目玉エリアは東シナ海を一望できるテラス席!階の各飲食店で注文した食事をこのテラス席でいただけます。おすすめは夕方のサンセットタイム。水平線に沈むロマンチックな夕日を見ながらな食事を楽しむことができます。
万座毛の絶景が楽しめる3階の展望デッキ
万座毛周辺活性化施設で、もっとも雄大な景色が楽しめるのは3階の展望デッキでしょう。海側には広々とした平原と東シナ海が望め、山側は自然豊かな恩納岳を拝むことができます。
海から万座毛を見てみよう!

今までは象の鼻が見える丘を歩いて回り、そのまま車で別の観光スポットに移動してしまうことが多かった万座毛ですが、「万座毛周辺活性化施設」ができたことで食事をしたり景色を眺めたりと、ゆっくり万座毛の周辺を楽しめるようになったので、次回の沖縄旅行にはぜひ立ち寄ってみてください。
「象の鼻は一度見れば充分!」と思って観光ルートの候補から外してしまう人もいますが、そんな人には別の目線で楽しめる万座毛をご紹介します。
実は万座毛の周辺は人気のダイビングスポットでもあります。天候などにもよりますが、中には海側から “象の鼻”を見られるポイントもあるので、潜ることができる人なら万座毛の一味違った楽しみ方をしてみるのもおすすめです!
この夏は陸からでも海からでも、新しくなった万座毛を訪れてみましょう!